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カーボン紙の歴史
いつごろから日本でカーボンペーパーが使われ出したのか、はっきりしたことは分かりませんが、明治時代の後半には輸入品のカーボン紙が使われていたといい、これは「炭酸紙」と呼ばれていました。
国産品では、明治の終わり頃にススを油で溶いて和紙に塗りつけたものが登場。大正時代初期には塗液にワックスを混合して、汚れやにじみを押さえた炭酸紙が現れて、官庁向けなどに出荷されていました。この頃の製造法は、長火鉢にタドンで火をおこし、ワックスを油とカーボンブラックを混ぜたインキを鍋で温めながら溶かして、1枚ずつ刷毛で手塗りをするというもので、作業を行う女性は流れる汗とインクで顔も手足も真っ黒。一方、使う方も炭酸紙に触ると手が黒く汚れるというので、あまり評判は良くなかったようです。
大正末期には、現在のような洋紙をベースとしたものが使われるようになり、「カーボン紙」の名称も一般化してきましたが、大きな需要先であった鉄道の貨物作業の受け渡し事務用のものはどうしても「和紙ベース」でなければいけないということで、昭和25年頃まではこれも使われていました。
現在では、コピー機の普及によって生産量は減っているものの、公用文書や見積書・貿易ドキュメントなどに、カーボンペーパーは根強い需要があるのです。
現在発売中のカーボン紙(和紙ベースは販売しておりません)
#1300(片面) 100枚入り:4000円 |
#2300(両面) 100枚入り:4200円 |
#1300携帯用 10枚入り:600円 |
#2300携帯用 10枚入り:650円 |
(注) ※希望小売価格は消費税別になります
タイプライター用等、その他各種取り揃えております。